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健康ワンポイントアドバイス
B型肝炎ワクチンの定期接種
 肝臓は、活動のもととなるエネルギーを生成・貯蔵し、老廃物を分解・排除する働きをするため、「体の化学工場」と呼ばれています。この働きがウイルスによって障害を受けるのがウイルス性肝炎で、A型からE型の5種類が知られています。
 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染によって発症します。主な感染経路は、感染している人の血液や体液です。症状は、全身倦怠(けんたい)感、食欲不振、吐き気、嘔吐(おうと)、黄疸(おうだん)などです。軽い人は自然に治癒しますが、重症の劇症肝炎では意識障害を起こして死亡することもあります。
 また、感染後にウイルスが排除されず、体内にウイルスを持ったままの人を「キャリア」と呼びます。キャリアは周囲への感染源となり、自身が慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんへと進行することがあるばかりでなく、女性だと出産時に赤ちゃんに産道感染させてしまいます。3歳以下の子どもが感染すると、免疫力が未熟なためキャリア化しやすく、特に注意が必要です。
 肝炎から身を守るため、またキャリア化して感染を広げないため、28年4月以降に生まれた赤ちゃんを対象に、10月からB型肝炎ワクチンの定期接種が始まります。このワクチンは世界180カ国以上で接種されており、安全性も有効性も高く、接種後に局所の腫れや痛み、かゆみ、発熱、倦怠感などを認めることがありますが軽微で、小さい時に3回接種すると、発症の予防効果は成人まで続きます。海外から新しい遺伝子型のB型肝炎も増えていますので、ぜひ、予防接種をお願いします。
2016年10月1日発行 第1814号