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健康ワンポイントアドバイス
大腸がんの治療について
 わが国では、大腸がんは女性のがんの死亡率の1位、男性では肺がん、胃がんに次いで3位を占め、さらに増えつつある病気です。治療は手術が中心となりますが、部位や進行度に応じて、内視鏡治療、放射線治療、抗がん剤治療などが組み合わされます。早期の大腸がんであれば、大腸内視鏡による切除で治療することが可能で、リンパ節や肝臓や肺など他の臓器に転移を起こしていない状態であれば、手術や内視鏡治療でがんを切除することで8割以上の方が完全に治ります。
 日本では、15年ほど前から大腸がんに対する腹腔(くう)鏡手術が導入されています。腹腔鏡手術は0.5~1㎝ほどの小さな傷から鉗子(かんし)やカメラを挿入して行う手術で、従来のおなかを20㎝ほど切る開腹手術と比べて体への負担が少なく傷の痛みも軽度で、術後の回復も早くなっています。また、抗がん剤の進歩により、リンパ節や他の臓器に転移を起こした進行がんも、手術後の予後は徐々に改善しつつあります。しかし、完全に治癒するためには早期で発見することが何よりも肝心です。大腸がんは、腫瘍から出血して便に血が混じる、腫瘍が大きくなることで腸が詰まり、便秘を起こすなどして気付くことがありますが、症状が出た時点ではすでにかなり進行してしまっていることが少なくありません。現在、大腸がんに対する検診として、便潜血検査が行われています。積極的に検診を受診し、早期発見のチャンスを逃さないことが大切です。
2017年9月1日発行 第1848号