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健康ワンポイントアドバイス
食物アレルギー ~食べない治療から食べる治療へ~
 食物アレルギーに悩んでいるお子さんのほとんどは、アレルゲンとなる食品を食べないよう日頃から厳重に注意をしていると思います。しかし一方で、不注意でアレルゲン物質を食べてしまい、アナフィラキシーによって命を落とすといった事件が起きるなど、重篤な状態に陥るケースもあります。
 「食物アレルギーでも、アレルゲン物質を食べられるようにならないものか」。その考えはだんだん現実的になってきました。食物アレルギーは、「食べない治療から食べる治療へ」と動き始めているのです。
 これまでの主な治療法は、ぜん息の治療などで行われている「減感作療法」でした。これは、何万・何億倍に薄めたアレルゲン物質を少量ずつ体内に入れ、時間をかけて慣らして次第に濃度を高くしていき、通常濃度でもアレルギー反応を起こさなくさせるというものです。そして現在の治療法は、この原理を食べ物に応用し、何万・何億倍にも薄めたアレルゲン食を少しずつ食べて慣らしていこうというものです。もちろん、一歩間違うとアナフィラキシーショックを起こす可能性もあるため、自己流での治療は決して行うべきではありません。医療機関での十分な管理の下に行われなければ大変危険です。それでも「食べない」の一点張りだった食物アレルギーに、「食べる治療法」が応用されるようになったことは非常に画期的なことだと思います。
2015年7月1日発行 第1766号