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たばこの害について
「依存性」「快感物質」「禁断症状」これらの単語から何が連想されますか?覚醒剤、危険ドラッグなどの薬物汚染に関する報道でよく見られます。ところが喫煙習慣についても、これらの単語がキーワードとなるのです。そもそもなぜ、たばこはやめられないのでしょう。それは、たばこに含まれるニコチンに強い依存性があるからです。喫煙により脳内に快感物質が放出されることで、より強い快感を求めて次々たばこを吸うことになるのです。違法薬物の乱用による逮捕者の多くは喫煙経験者といわれています。そのため、たばこは薬物乱用への「ゲートウエイドラッグ」といわれているのです。
たばこによるがん、脳卒中、心臓病などさまざまな健康被害はもちろん、さらにこれらの害は喫煙者だけでなく、周囲の非喫煙者へも及びます。これを受動喫煙といいます。喫煙者は「自己責任」と言って自らの健康被害を甘受できるでしょうが、受動喫煙により被害を受ける非喫煙者にとってはたまったものではありません。
身体的・精神的な健康被害を減らすために私たちがまずできること、それは禁煙治療の普及と受動喫煙を防止する社会環境の構築を急ぐことではないでしょうか。
2016年5月1日発行 第1799号