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健康ワンポイントアドバイス
高血圧は何が危険なのか?
 高血圧とは、その名の通り血圧が高い状態のことです。血圧が高くなる原因の多くは不明ですが、食塩摂取や肥満などの環境因子や遺伝的因子、加齢も関係しています。
 高血圧は何が危険なのかというと、血圧が高い状態が長い間持続くと、重大な病気を引き起こす可能性が高まることです。血管に高い圧力が持続的にかかると、脳や心臓の血管で動脈硬化が進みます。その結果、脳梗塞や脳出血などの血管疾患が起きやすくなります。これらの病気は前触れなく発症することが多く、事前に見つけることが困難です。昨日まで元気だった人が突然発症し、長期入院を強いられるというケースも多くみられます。いずれも生命に関わる病気で、助かったとしても後遺症が残ったり、不自由な生活を余儀なくされることもあります。重大な病気にかからないためには、高血圧の治療を適切に行い、脳卒中や心臓病を未然に防ぐことが重要なのです。
 そのために、まずは生活習慣を見直し、規則正しい食事や適度な運動する習慣を付けましょう。それでも高血圧が続く場合は薬物治療が必要になるため、早めに医療機関を受診してください。また、健康診断などを利用して自分の体について関心を持つことも大切です。高血圧以外にも脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病にも注意して、健康寿命を伸ばしましょう。
2019年11月1日発行 第1929号